1961-06-06 第38回国会 参議院 法務委員会 第19号
○杉山昌作君 じゃ今度は条文より逆に事柄を伺いますが、いわゆる政治的テロというふうなもの、これはあらためて伺うまでもなくこれは論外でありますから、多少疑問になるのは、いわゆる政治的デモであろうと思うのですが、昨年の安保反対デモのとき「岸を殺せ」というふうなプラカードを掲げてあるのです。そして「わっしょい、わっしょい」、「岸を殺せ、岸を殺せ」というふうなことをやっておる。
○杉山昌作君 じゃ今度は条文より逆に事柄を伺いますが、いわゆる政治的テロというふうなもの、これはあらためて伺うまでもなくこれは論外でありますから、多少疑問になるのは、いわゆる政治的デモであろうと思うのですが、昨年の安保反対デモのとき「岸を殺せ」というふうなプラカードを掲げてあるのです。そして「わっしょい、わっしょい」、「岸を殺せ、岸を殺せ」というふうなことをやっておる。
○河井説明員 昨年六月十五日発生いたしましたいわゆる安保反対デモ行進の参加者に対する特別公務員の暴行陵虐事件等の告訴、告発事件の件数は合計二百三十五件でございまして、その告訴、告発をいたしました人は合計五百十九名でございます。この告訴、告発事件における被害者の総数は合計七十名でございまして、その内訳は、告訴人が三十五人、告訴人以外の重傷者が三十五人でございます。
なお、岸内閣のとき、この国会周辺を取り巻いた膨大なる市民の決起、あの安保反対デモ闘争が国際共産主義に踊らされているんだというところの内閣声明が出たはずだ。あなたはその閣僚の一員として参画せられ、のみならず、私の聞くところによれば、国際共産主義の扇動から起こっているんだということを内閣声明に入れることを強く主張したのは池田通産大臣だと聞いておる。はたしてあなたは今日でもそう思いますか。
今回の嶋中邸刺殺傷事件も、古くは安保反対デモの際にふるわれた右翼団体の数々の暴行、河上氏、岸氏等に傷害を与え、ついに浅沼氏を倒した、いわゆる右翼テロと同一水脈に属するものであることは明らかであります。
なお、六月十五日の安保反対デモになぐり込みをかけました石井一昌の事件につきまして、当時、この状況を探索に参りました巡査が、前日事務所で本人とこのデモ事件について内通をいたしたというような供述が公判廷であったようでございますので、これは、本人を厳重に取り調べました結果、本人が六月十五日の前日にこういったデモのあることを聞き、その事務所へ内偵に参り、石井等と会って会談をいたした際に、暴力等にわたることのないようにということをさとして